この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
せっかくナホがウキウキしているのに
楽しい気分を壊してしまいそうな気がして
私は自分から話を変えた。
「ナホはやっぱり芹沢くん?」
「えっ、何でわかったの……?」
あっ、本気だったんだ。
あまりにも露骨に芹沢くん大好きオーラが出ていたから
多少なりとも演技が入っているのだろうと思っていた。
今も芹沢くんの写真しか見てなかったし。
どうやら完全に素だったらしい。
これじゃあ悪い男に引っかからないか心配だ。
引っかかるよりは、どちらかと言えば
彼女には引っかける側であってほしいというのが
親友としての私の願いだった。
――かくいう私も、ある意味では
今の彼に引っかかってしまったも同然だったが。
「あっ、ここじゃない?」
カタログにあった地図通り、駅から徒歩数分の位置に
教えられていた通りの名前のマッサージサロンがあった。
こぢんまりとしているが、こじゃれている。
「こんにちはー」
ナホに続いて、私も店内に足を踏み入れた。
楽しい気分を壊してしまいそうな気がして
私は自分から話を変えた。
「ナホはやっぱり芹沢くん?」
「えっ、何でわかったの……?」
あっ、本気だったんだ。
あまりにも露骨に芹沢くん大好きオーラが出ていたから
多少なりとも演技が入っているのだろうと思っていた。
今も芹沢くんの写真しか見てなかったし。
どうやら完全に素だったらしい。
これじゃあ悪い男に引っかからないか心配だ。
引っかかるよりは、どちらかと言えば
彼女には引っかける側であってほしいというのが
親友としての私の願いだった。
――かくいう私も、ある意味では
今の彼に引っかかってしまったも同然だったが。
「あっ、ここじゃない?」
カタログにあった地図通り、駅から徒歩数分の位置に
教えられていた通りの名前のマッサージサロンがあった。
こぢんまりとしているが、こじゃれている。
「こんにちはー」
ナホに続いて、私も店内に足を踏み入れた。