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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
「私ね、その彼とは自分から告白して付き合ってもらったの。
でも、すぐに彼が病んでるってわかって、その時は
自分が助けてあげようって思ったの。
それから、彼の家でそういうムードになった時
彼とエッチしたんだけど、全然濡れなくて
痛いだけだった。
その時は初めてだったからだろうって思ってたんだけど
それから彼と回数重ねても、全然気持ちよくならなくて……」
「うん……」
赤石は神妙そうに相槌を打った。
私は続けた。
「それから、この人いいなぁ、って思う人に出会っても
そのたび彼の顔が浮かぶの。
でも、エッチの時には気持ちよくならない。
これってさ……」
私はナホには言えなかったことを、赤石に言った。
「私、彼に対する優越感に浸ってるだけってことなのかな」
「……」
赤石はしばらく考えるように間を置いてから、口を開いた。
「うん、そうかもしれない」
ずきっ、と胸の奥が痛んだ。
背中の熱とは異なる不快な熱が胸を打つ。
「でも、それは青山さんが卑しいってことではなくて
ただ、青山さんは自分に対して
心の奥で強い劣等感を抱いているってだけだと思う」
「劣等感……確かに、そうかも」
「……俺でよければ、仕事とか関係なく
いつでも相談に乗るから。
今日はイヤなこと全部忘れて、素直に気持ちよくなっていって」
「うん、ありがとう」
そして赤石は芹沢に声をかけた。
「オイルマッサージに入るぞ」
「りょーかーい」
でも、すぐに彼が病んでるってわかって、その時は
自分が助けてあげようって思ったの。
それから、彼の家でそういうムードになった時
彼とエッチしたんだけど、全然濡れなくて
痛いだけだった。
その時は初めてだったからだろうって思ってたんだけど
それから彼と回数重ねても、全然気持ちよくならなくて……」
「うん……」
赤石は神妙そうに相槌を打った。
私は続けた。
「それから、この人いいなぁ、って思う人に出会っても
そのたび彼の顔が浮かぶの。
でも、エッチの時には気持ちよくならない。
これってさ……」
私はナホには言えなかったことを、赤石に言った。
「私、彼に対する優越感に浸ってるだけってことなのかな」
「……」
赤石はしばらく考えるように間を置いてから、口を開いた。
「うん、そうかもしれない」
ずきっ、と胸の奥が痛んだ。
背中の熱とは異なる不快な熱が胸を打つ。
「でも、それは青山さんが卑しいってことではなくて
ただ、青山さんは自分に対して
心の奥で強い劣等感を抱いているってだけだと思う」
「劣等感……確かに、そうかも」
「……俺でよければ、仕事とか関係なく
いつでも相談に乗るから。
今日はイヤなこと全部忘れて、素直に気持ちよくなっていって」
「うん、ありがとう」
そして赤石は芹沢に声をかけた。
「オイルマッサージに入るぞ」
「りょーかーい」