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優しいヒトに虐められてます。
第15章 彼のとっておき、そして・・・
「やっと静かになったね」
私は赤石に言った。
「いや、あの個室響くし、たぶん……」

「あぁぁんッ!! あぁッ、あぁッ、あぁッ!!」
ナホの喘ぎがこだましてしっかり聞こえてきた。
しかもその声のリズムは明らかにピストンのそれで
もう芹沢を堪能させられているのがわかる。

個室にベッドなどはなかったはずなので
立ちバックか芹沢に抱えられてか
体位はそんなところだろう。

――って、私何考えてるの!

「ね、ねえ、赤石くん。場所、変えられる?
さすがにここではちょっと……」

これ以上彼の前で濡れちゃうのも困るし。

「そうだね。一番奥の部屋に移ろう。
そんな格好で悪いけど、実は最初から
セッティングは完了してるから、先行ってて。
向こうの扉の部屋の、そのまた向こうの扉ね」
「わかった」

私はバスローブを羽織り直して靴を履き
一番奥の部屋へ向かった。
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