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Quattro stagioni
第4章 ♡ la mia gattina

「最後は、尻尾もつけないと」
その言葉にはっとして逃げようとすると片腕でがっちり上半身を拘束された。尻を突き出すような体制はどうぞ尻尾を着けてくださいと言っているも同然だ。いやいやをする私を無視して藤くんのエロくて長い指はオープンクロッチのショーツを掻き分け、ゆったりとアナルをなぞる。防御力ゼロの下着が恨めしい。
「待って、無理!未使用ですし、そんなとこ使ったらもうお嫁にいけない」
「嫁にもらう俺が開発するんだから問題ありません」
「開発!?え、君、そっちの趣味あるの!?」
「ないですよ。ないですけど、尻尾はやっぱりここじゃなきゃ」
「…そっちは優しめにして」
「もちろんです。てか、志保さん、もう濡れてるじゃないですか」
「だって、あっ、ちょっと…」
アナルをなぞった指がゆっくりと陰唇を広げると奥から奥から溢れ出した愛液がとろりと太腿まで垂れたのが分かった。ぴくりと身体を震わせれば、藤くんの空いた手は愛液を絡め取って潤滑油の如くアナルの塗りつけていく。
「あっ…んん、」
指の感触が離れたかと思うと紙袋をごそごそしている音が聞こえる。鼓動が速さを増し、思わずごくりと唾を飲んだ。そわそわと落ち着かない私の髪にキスをしてくれた。
「ひゃっ…」
尻に冷たいなにかがかかった。身じろぐと、動かないで、と甘い抑止。きゅっと身を固くすれば上半身を抑え込んだ彼の手はやわやわと私の肌を撫でる。
「な、なにかけたの?」
「ローションです。無理やりしたら痛いでしょ」
「明日、シーツ洗濯するの藤くんだからね」
「任せてください。俺、洗濯物干すの得意ですから」
言いながら片手で器用に準備を進めているらしい。大丈夫、と言うように私の素肌をそっと撫でながら、性行為においては守り通してきた場所をゆっくりとほぐしていく。
「ん、あっ…、」
ぞわぞわと背を走るのが快感なのか不快感なのか分からなかった。でも、私の声から漏れるのは間違いなく嬌声だ。もじもじと身体を揺らせば、藤くんは小さく笑い声を上げる。
「入れますね」
楽しそうな声。目を瞑ると彼は、見て、と優しく言ってそれを咎める。羞恥交じりに瞑ったばかりの目を開けた。眼前に差し出されたアイテムに身体は強張る。

