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Quattro stagioni
第4章 ♡ la mia gattina
かわいい、かわいい、と何度も言って頬を撫で、背中を撫でる。顔が熱くして仕方がなかった。さっと視線を逸らすと藤くんの手は私の顎を掴んで、自分の方を向かせる。
「志保さんは猫ちゃんです。俺がご主人様。いいですか、今から猫の言葉しか使っちゃダメですよ」
「猫の言葉?」
「そう。猫になりきってください」
「……難易度高いな」
「猫語以外使ったらお仕置きします」
お仕置きは嫌だ。未だ藤くんのそれの全貌は見えていない。ふるふるとかぶりを振ると、鈴が綺麗な音を響かせ、藤くんは満足そうに美しく微笑む。
熱を持った下腹部は既に藤くんに触れられるのを待っていた。彼は分かっているだろうにごろんとベッドに仰向けになると腕を広げて、おいで、と囁く。すり寄って寝転がるとアナルに挿入された粒が動いて、甘い痺れが身体を這った。
「……っ…」
「息、荒くなってますね。やばい。今すぐ入れたいくらいかわいい」
ならば、早く滾るモノを挿入してくれ。猫の手で藤くんのシャツを引っかくようにこすると、私を抱き寄せた彼は額にキスをしながら私の脇腹をいやらしく、ゆったりと撫でる。
見つめ合って、鼻先同士を触れ合わせる。口元を突き出せば、ちゅっとキスをくれるものの下唇を食んだり、舌を捻じ込んだりはしてくれない。まさにペットの猫への愛情表現のようなキスだ。
早く触って欲しくて、横向きに寝転がった状態のまま足を開く。でも、藤くんはどうしたのと微笑むだけで涎を垂らす秘裂には触れようとしなかった。
いじわる、と彼を罵りたかった。だが、口にすれば人の言葉を使ったからとなにかしらお仕置きをされるだろう。
首を伸ばし、私から口づける。藤くんは逃げない。角度を変えて、啄んで、下唇をやわく噛んでやった。
「あん…っ」
気分が良くなって彼の口内に舌を挿し込もうとするとぐいと尻尾を引っ張られた。ナカが捲れるような奇妙な刺激に思わず声が漏れる。
「ご主人様に悪戯したらダメでしょ」
「…あっ、あっ…おしり、やだ…っ」
「あ、喋った。ダメですよ、にゃあって鳴かなきゃ」
引っ張ったり、押し込んだり。ごりごりと動く粒は容赦なく私を快感の沼に引きずり込んでいく。だらしなく口を開いて泣き言をいうと藤くんは美しくも嫌な予感のする笑みを深くして起き上がった。