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Quattro stagioni
第5章 ♡ call my name
言葉を飲み込む私に焦れて乳首から唇を離した藤くんはちゅっと頬にキスをくれる。もっと、唇にちょうだい。ねだる視線を送れば怪しく濡れた唇は私のそれに触れ、挿し込んだ舌で前歯をなぞった。
「かわいい顔してもダメですよ。ちゃんと言ってくれないと」
いじわる、と咎める代わりに彼の下唇を甘く噛んだ。くすりと笑って秘裂を覆った手に力を込める。藤くんの後頭部に手を伸ばしてぐうっと引き寄せた。耳元で、イかせてよ、と囁くと長い指が1本膣内へ入ってくる。
「んんっ…」
続けざまに2本目を挿入。ぐちゅぐちゅと大きく音を立てて膣壁を擦る指。藤くんの頭部に触れた手に力を込めると、気持ち良いの?と言ってからキスで私の口を塞ぐ。
「ふっ…ん、んっ」
私のいいところを覚えてしまっている指は絶妙な加減でそこを刺激する。漏れる嬌声は藤くんの口の中へ溶けていく。
「あっ…藤くん…まって、イク…っ」
「全く…すぐイっちゃうんだから」
「だって、あんっ…やだ…きもち…っ」
本当はこんなにあっけなく達したくはない。このあと、焦らされて泣きを見る羽目になると分かってはいるのだ。それでも恐いくらい私の身体を知り尽くした藤くんにかかれば私を絶頂に押し上げることなど容易い。
かり、といいところを引っ掻いた指先は、これがいいんでしょと言うようにそのまま強く押してくる。びくんと身体を震わせながら仰け反ると、反った首に藤くんは当たり前に噛みつく。
じりじりと弱い刺激を与えながら指を引き抜いて、息荒い私の頬にキスをした彼はコンドームを装着していく。ああ、始まる。私の照れを分かっている藤くんのいじわるが始まるのだ。
脱力した私の両足を引いて、股の間に納まった藤くんはにまにまと笑いながら挿入を待ちわびる膣口を撫でる。彼が少し触れるだけでぴくりと反応する身体が面白いのか笑みは憎らしいくらい深くなっていく。