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仮初めの恋人
第3章 初めての彼氏~郁野真莉の依頼~
「呆れた処女だな」

そう吐き捨てるとばちんっという音が響き、お尻にビリリッと刺激が走った。

「ああっ!」
「この柔らかくて卑猥な尻を叩きたいのを我慢してやってたのに!」

パァァンッ

「ああっ!」
「処女だからって我慢してやってたのに! 叩かれて悦ぶド変態だったとはな!」
「ご、ごめんなさっ……アアァッ!」

往き来する指は激しさを増し、打ちつける手のひらは鋭い音を立てる。
叱られ、罵られ、おもちゃのように扱われ、躊躇いのたがは外れていた。

「いっいくうっ! イキそうなのっ! イッてもいいですかっ!?」
「まだだ。我慢しろ! 俺がいいというまでイクなよ」
「も、もうっ、もう無理ぃっ……無理ですっ! ああっ!」
「堪えろっ!」
「ひぎっ……んああっああああっ!」

歯を食い縛り、髪を振り乱すほど頭を振り乱す。
巻いていたタオルが緩み、消していた視界が復活してしまう。
とはいえ電気を消した部屋ではほとんど何も見えない。
影程度に見える秋希は燃えるような表情で責めてくれていた。
もちろん約束通り、彼は目隠しをしたままであった。

「しゅ、秋希ぃ! ごめんなさいっ! わたし、イッ……いくいくいくっ! ああっ!」

冷や汗がどっと噴き出し、脳の中が麻痺したように真っ白になる。
耳鳴りがするほど聴覚が頼りなくなり、息を吸っても酸素が取り込めないような苦しさに陥った。

「うううっ……あっ……また、いくっ……ああっ……」

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