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仮初めの恋人
第2章 私のフィアンセ~摂津凪子の依頼~
「それは……急な話だね……」

明らかに幸二朗は態度を決めかねる素振りを見せる。
朧気に感じていた不安は、やはり当たっていたんだと分かった。

「急じゃないでしょ? 私たちもう四年も付き合ってるんだよ?」

のらりくらりと交わそうとしている態度に苛立ち、つい口調が荒くなる。
それが悪い癖だと分かってはいるが直せない。

凪子はこれまで不満に思ってきたことや煮え切らない態度を吐き散らした。
言いたいことを言い合うのならまだよかったが、思いを吐き散らしたのは凪子の方だけで、幸二朗は「ごめん」と謝ったり「そんな風に思われていたんだ」と嘆くだけで言い返しては来ない。
このまますべて自分にぶちまけさせて別れてしまおうという魂胆だなと気付いた。
それが余計に腹立たしくて、凪子の怒りは治まらなかった。

結局この日を境に二人の仲は絶望的なものとなってしまい、今に至るまで連絡の一つも取っていない。

正確に言えば幸二朗からの電話やメッセージなどはあったが、凪子がそれらを全て撥ねつけている状況だ。
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