この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
仮初めの恋人
第2章 私のフィアンセ~摂津凪子の依頼~
そう呟いたとき、彼の手が凪子の手を覆い、きゅっと愛らしく握られた。

しかし不思議と嫌な感じはしなかった。
握りかえすとまではいかなかったが、抵抗せずに手は繋がれたままでいた。

店を出たのは午後九時を回っていた。

「あっ……雨……」

いつの間にか降り出していた穏やかな雨が顔にかかる。
傘がなくてもさほど困らない程度だ。

「今日は凪子の家に泊まっていい?」
「えっ!?」

耳を疑うことを言われ、ほろ酔いの気分も一気に醒める。

「む、無理無理無理っ! あり得ないっ!」

少しだけ心を許しかけていたのも後悔するほど、この男の非常識さを嫌悪した。

「凪子?」
「もういいですってっ! そういうなりきりごっこみたいなのは!」

安い女と見られた気持ちや、こうして流れで誘う怪しげな人物なんだと思う気持ちがこみ上げてくる。

/102ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ