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仮初めの恋人
第2章 私のフィアンセ~摂津凪子の依頼~
「あああっ……こんなに激しくっ……ううっ!」

凪子は細身の身体を痙攣のように震わせ、達してしまった。
苦しむように眉を歪め、口許は悦びに浸るように大きく開かれている。
滲んだ汗で額に前髪が張り付いており、頰は濃ピンクに色付いていた。
苦しんでいる様なのに笑っているように見える、ふしだらで美しい顔立ちであった。

「綺麗だよ……」

幸二朗は忍んだ笑顔を近付けてくる。
凪子は夢中で彼の頬を掴んで引き寄せ、濃密にキスをした。

「欲しい……今すぐ……」
「僕もだよ」

ゴムを着ける暇も惜しかったが、幸二朗はそれを許してくれず、素早く纏ってから再び抱き締めてくれた。

横向きで抱き合う姿勢。
幸二朗は上側の足の太ももを抱きかかえ、そのままの姿勢で繋がってきた。

「ああっ……大きいっ……」

慣れない角度からの結合は余計に内部の圧迫を感じさせる。
動きづらい体位だが密着感を感じられた。
じゃれ合うようなキスをしながら、ゆっくりと腰を揺らしあう。
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