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仮初めの恋人
第2章 私のフィアンセ~摂津凪子の依頼~
密着した媚肌と媚肌が押し合い、擦れる度に脳が粟立つほどに快楽が押し寄せてくる。
彼の丸い先端が甘い悪夢を与え、声を我慢することが辛いことなんだと思い知らされた。

待つばかりでは切なくて、凪子も腰を媚びるように蠢かしてしまう。

ハヒハヒと不自然な呼吸をしていることの自覚すらなかった。
シーツを掴み、引っ張り、皺だらけに乱し、憎くて愛おしい幸二朗を振り返って睨む。
それをどう解釈したのか、彼は笑いながらキスをしてきた。

(ああーっ……もう無理っ……このままイキたいっ! イカせてっ!!)

絡めた舌の力で必死にそう訴えた。
その想いが伝わったのか、幸二朗は腰を大きく使い、ぱちゅんっぱちゅんっと叩きつけて燃え盛っている膣奥を震わせてくれた。

「うっ……いくっ……」

喉に力を籠め、それでも溢れた声は濁っており、とても可愛らしいものではなかった。
しかしそれだけに凪子の必死さも伝わってくる声だった。
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