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恋人上司と秘密の甘い夜
第6章 恋人上司

職安を出て、午後から出勤するのにはまだ時間が余っていた。

この時間を利用して面接の準備に取り掛かる。


近くのお店で履歴書を買い、外にある証明写真機で顔写真を撮る。

3回ほど撮り直してからプリントアウトを押した。


出てきた写真をよく見ると不愛想な表情で、今の気持ちが顔に出てしまっていることを知る。


こんな顔してたら後藤さんに心配される……!


不安な気持ちを押し込めて前へ歩き出した。



午後。会社に戻ると後藤さんはデスクにいなかった。


「あら梨木さん。後藤くんは外回りよ。机の上にコピーして欲しい書類と打ち込んで欲しいものが置いてあるからそれやって」


「はい」

その後も飯近さんに指示をされて仕事に励む。


後藤さんに面接のことを話したかったけど、定時になっても外回りから帰って来なかった。

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