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恋人上司と秘密の甘い夜
第7章 【After Story】契約
物音がした方を見ると資料が挟められている分厚いファイルを落とした飯近さんが立っていた。
しかも今に声を上げそうなほど驚いて開眼している。
急いで後藤さんから離れたけど見られてしまったのに変りはない。
職場恋愛を散々嫌がるように話していたから、飯近さんの今の気持ちは嫌悪感でいっぱいなんだろう。
でもまずいことになった。
「あの……。これはですね……」
「あれほどダメだって言ったのに……。梨木さん、あなたって子は……」
私より飯近さんの方が気が動転しているようだった。
ここは下手なことを言って誤魔化すよりも後藤さんの対応を待つことにしよう。
お願いしますと後藤さんに視線を送ると、私の盾になってくれた。