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恋人上司と秘密の甘い夜
第7章 【After Story】契約
休日はあっという間に過ぎてまた月曜日がやってくる。
「梨木さんはまたそうやって後藤くんに構う」
相変わらず飯近さんは私が後藤さんに近づくことに煩かった。
仕事のことで話をしただけでも疑いの目を向けてくる。
いい加減に勘弁して欲しい……。
機嫌の悪い飯近さんを置いてトイレへ行った。
ここが唯一気が楽になれる場所なのは変わりない。
ふぅーっと一呼吸して、個室から出て洗面台付近にある鏡で髪を整える。
しかし、休んでいる暇もなく飯近さんが入ってきた。
手を洗いに来たようで隣の洗面台の蛇口を捻って水を出す。
「あのね、梨木さん」
「はっ、はい?」
「実は昨日見てしまったのよ。梨木さんと後藤君が一緒に車に乗っているところを……」