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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み
「…………」
そんな風に飯近さんに思われていたなんてショックだった。
この職場にやっと馴染めてきたと思っていたのに私はまだまだだったようだ。
状況を見てから話をしていた女性と飯近さんにお茶を出して自分の席へと戻った。
やっぱり、この仕事を早く辞めたいな……――――
午後になってから少し経つと後藤さんが外回りから戻ってきた。
野仲という美人の女性が職場に遊びに来てから疎外感を感じていたから少しホッとする。
「梨木さん、頼んでいた仕事終わったか?」
「はっ、はい……」
「さっき、この書類を梨木さんに作って欲しいって言われたんだけど――――」
モヤモヤしている気持ちを引きずっている場合じゃない。
仕事なんだからあのくらいの悪口は真に受けないで流さないと……。
「…………」
「梨木さん……?」