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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み

「すっ、……すみません。えっと、次の仕事はなんでしょうか?」

不機嫌そうな顔になるのを何とか堪えて私は後藤さんの指示を聞くことにした。


後数ヶ月でこの職場からおさらばできるんだからそれまでは頑張らないといけない……。


定時を過ぎた頃。飯近さんや同僚たちは帰り、私は後藤さんと二人きりになった。

「お疲れ様。疲れたか?」

帰り支度をしている時に爽やかな笑みを見せて声を掛けてくる後藤さん。
私よりも明らかに一日の仕事量が多いのに、疲れを感じさせない笑顔を向けてくれて感心する。


「あの……、私はこの仕事ちゃんとできているでしょうか……?」

周りに他の人がいないからつい弱音を吐いてしまった。

すると、後藤さんは一瞬驚いた表情で私を見てから口を開く。

「できていると思う。でも、もう少し積極的になってもいいかな」

「……そうですよね」

「どうかしたか?」
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