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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み
「…………」
「とりあえず、今日は帰ろうか。タイムカードを押して」
「はい……」
後藤さんと一緒に会社を出て、お互いに車通勤のため駐車場まで歩く。
隣で私を心配してくれている後藤さんに弱音を吐いた理由を話すことができないまま足だけが進む。
「何かあったのか?」
別れ際になってもう一度声を掛けられて不安そうに私の顔を覗いてきた。
慌ただしく動いているのに、一切乱れぬ短い髪と清楚感があるスーツ姿。
はっきりとした眉にまっすぐな鼻筋、よく見ると男らしい顔つきにドキッとする。