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恋人上司と秘密の甘い夜
第2章 悩み
「ちっ……、ちょっと嫌なことがあって凹んでただけです。でも全部私が悪いんです。
私ができないから……、私がまだ社会人として未熟だからいけないんです」
「そんなに自分を否定しなくていいと思うが……。でも、梨木さんが頑張っているところはしっかりと見てるから」
優しい言葉にじわっと涙が目に浮かんできた。
嬉しい……。
すごく忙しそうなのに、私のことをちゃんと見ていてくれたんだ……。
モヤモヤしていたのに、たったその一言で曇っていた心が晴れていく。
目尻から零れ落ちそうになった涙を指で拭った。
この人が上司ならまだ頑張っていけそうだ……。
「私、上司である後藤さんともっと仲良くなりたいです」
勇気を出してそう言ってみるとどうしてなのか後藤さんは驚いた顔をしていた。