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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
「飯近さん、さっきの帳合で足りなかった分コピーしてきます!」
「あら。じゃあよろしく頼むわ」
印刷室に行って、コピーを掛けて肩を下ろす。
私は飯近さんに嫌われてるのかな……。
はあ……。
もうずっとここに閉じこもっていたい。
――ガチャッ
「梨木さん」
「うわっ!……後藤さん」
「いつでもいいから、これもコピーしておいてくれ」
「分かりました」
渡された書類を受け取ると、後藤さんはドアをそっと閉めた。
「……今晩、用事あるか?」
小声で私に言い寄る。
「なっ…、何もないです」