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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼

待望の夜。
待ち合わせをして、ご飯を食べ、またボーリングで遊んだ。
その後、夜景が見える場所に車を止めて話していた。


「また梨木さんにスコア負けたな」

「鈍ってなくて良かったです。私が唯一、後藤さんに勝てるのはこれくらいですから」

薄暗くてはっきりと見えないのにスコア表に目を移す。

「勝たせる気はないってことか」

「負けませんよ?あははっ」


口元を抑えて控えめに笑うと、後藤さんが少し黙ってから私に声を掛けた。

「梨木さんは可愛いな。仕事している時と大違いだ」


私が可愛い……!?


「あれは猫を被っているというか…」


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