この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
待望の夜。
待ち合わせをして、ご飯を食べ、またボーリングで遊んだ。
その後、夜景が見える場所に車を止めて話していた。
「また梨木さんにスコア負けたな」
「鈍ってなくて良かったです。私が唯一、後藤さんに勝てるのはこれくらいですから」
薄暗くてはっきりと見えないのにスコア表に目を移す。
「勝たせる気はないってことか」
「負けませんよ?あははっ」
口元を抑えて控えめに笑うと、後藤さんが少し黙ってから私に声を掛けた。
「梨木さんは可愛いな。仕事している時と大違いだ」
私が可愛い……!?
「あれは猫を被っているというか…」