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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
…………!
この状況が何なのか分かった時には、もう唇が触れ合っていた。
「んっ……」
誰にも見つからないように印刷室でこっそりされた時よりは長いキス。
久しぶりに男の人と触れ合うせいで耐性がなく、ドキドキと心臓が高鳴る。
「梨木さん、好きだ」
「わっ…、私も後藤さんのこと好きです」
そう答えると、もう一度唇にキスが降ってくる。
これは……夢?
疑ってしまうほどの幸福を感じる。
甘い雰囲気に浸っていると、後藤さんが口元を押さえて話を進めた。
「ホテルに行ってもいいか」
顔が熱くてたまらない私は小さく頷いて快諾した。