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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼

心臓の音が煩いままラブホテルのエレベーターに乗って部屋に向かっている時。
嫌なことを思い出してしまった。


今日の下着何だっけ……。

パープルの下着は昨日洗濯してたから、今日はいてるのはピンクの下着だっけ……。


ピンクの……。

…………。


やばい。

穴が開きそうなパンツをはいてきてしまった……!


サァーッと一気にテンションが下がって気分がブラックになる。


「梨木さんどうかしたか?」

「い……、いえ。大丈夫です」


綺麗好きな後藤さんからしたら、こんなボロい下着をはいている女なんて外れを引いているようなもの。

一回ヤッて、捨てられるのだけは嫌だ。

なんとかして、このパンツを見られないように死守せねば……。

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