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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
部屋に入ってから、バッグを下ろしてジャケットを脱いだ。
久しぶりに入るホテルの部屋を見物してうろうろしていると、後藤さんに腕を引かれる。
「探検はそこまでにして欲しいんだが」
「すみません。ホテルに来るの久しぶりでつい……」
「どのくらい久しぶりだ?」
「大学生の時以来ですね」
「そうか。……とりあえず、一緒に風呂に入るぞ」
「え!?いきなり一緒ですか!?」
「俺が梨木さんを洗いたいんだ」
「っ……――」
潔癖症がこんなところまで発揮されるとは……。
まだ裸すら晒したことがないのに、いきなりお風呂とはハードルが高い。
断ったらなんと言われるか怖くて、仕方なく従うことにした。