この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
「え?どうしてですか?」
「…………。何でもないから気にするな。俺も風呂に入る」
はぐらかされた。
私のどこが優しいのか知りたかったのに……。
湯船にスペースを空けると後藤さんが入ってきた。
今までよりずっと近い距離で肌が触れる。
「狭くないですか?」
「梨木さんがスリムだから大丈夫だ」
家庭用と同じくらいの広さの湯船。
広さに余裕がないから、お世辞で言っているに違いないだろう。
「それにしても、仕事してる時よりも積極的に話し掛けてくれるな」