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恋人上司と秘密の甘い夜
第3章 彼
上手く誤魔化せないかと破れた生地を繋げてみるが、穴は塞がらない。
パンツを一番下に隠して脱いだ服を持ってスリッパを履き、ベッドのある部屋へ向かった。
――カチャッ
ドアを開けると、布団を捲ったベッドの上に後藤さんがのって待っている。
服をソファーに置いて、私もベッドに行く。
「足を出してくれ」
「足ですか?」
右足を出してみると、タオルで足の裏を拭かれた。
「ここまで念入りなんですね」
「すまない」
「いえ、大丈夫です」
両方拭き終わると、私の腰に手を回して抱き寄せキスをする。
「梨木さん……じゃなくて、これから藍紗って呼んでいいか?」
「え……」