この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由
休んでいると、戸をそっと開けて後藤さんが入ってくる。
「梨木さん、大丈夫か?」
「後藤さん……!」
無性に甘えたくなってしまい、後藤さんに抱き着く。
でもこの関係はバレるのがまずいため、すぐに突き放された。
「会社ではダメだって言っただろう。そんなにお腹壊してるのか?」
「ううん、違います……。その……」
はっきりと嫉妬したと言えばいいのに、迷惑じゃないかと思って言えなかった。
私がまだ社会人になったばかりだから、甘いのかもしれないし。
野仲さんと仲良くしないで欲しいとかこんな我儘を言ったら、上司である後藤さんに重たがられてしまう。
「大丈夫になったら仕事に戻れよ」
「…………」