パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 理由

「元気がないな。何かあったのか？」

「えっと……」

「梨木さんの上司だから、仕事の悩みなら何でも聞くぞ。問題があれば解決しないとだし、早めに言ってくれるに越した事は無い」

これは、仕事のことなのかな……。

いいや……


後藤さんと野仲さんの関係が気になるから、恋人としての悩みだ。


「……っ。仕事以外はダメなんですか？」


「ダメだなんて一言も言っていない」


「じゃあ……言ってもいいんですか」

きょとんとする顔をした後藤さんを不安げに見上げた。


「とりあえず、仕事終わったら聞くから。今日は定時で上がれるように頑張るな」

「ありがとうございます…」


後藤さんのおかげで少し落ち着いた私は暫くして仕事に戻り、職場で普段通りに振る舞うように気を付けて過ごした。