この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第4章 理由
「この様子なら俺の前では人見知りしなくなったんだな」
「……むかつくとか、私のこと嫌いにならないんですか?」
「いいや。潔癖症の俺のことを受け入れてくれたように、俺もありのままの藍紗を受け入れようと思う。
今後、藍紗が嫌がることをなるべくしないように気を付けるな」
「ありがとうございます……」
言いたいことをぶつけて、応えて貰えて負の感情が消えてクリアになっていく。
後藤さんは職場にいる時と変わらないまま。
裏表がなく、優しくて素直。
だからこそ野仲さんも後藤さんに話し掛けやすくて親しみを持っているのだろう。
不安を完全に消し去ることはできないけれど、信じるしかない。
今、一緒に仕事をしているのは紛れもなく私なのだから――
「もちろん、穴の空いたパンツを履いていても許すつもりだ」