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恋人上司と秘密の甘い夜
第5章 秘密

帳合が一段落した時。
給湯室に行って、飯近さんの分と自分の分のお茶を用意した。

椅子に座って別の仕事をしていた飯近さん。
邪魔にならない所にお茶を置いた。

「飯近さん、どうぞ」

「あら、ありがとう」

「いえいえ」

私も自分のデスクに戻ってお茶を飲むと、飯近さんが隣のデスクの椅子を借りて座った。
こんな単純なことで気を良くしたのか、いつもよりニコニコしていた。


「梨木さんったら、前よりはできるようになってきたわね」

「あ、ありがとうございます…」



「後藤くんのことなんだけど、実はね……他の課で付き合ってた子がいるのよ」

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