この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人上司と秘密の甘い夜
第5章 秘密
『藍紗、遅れてすまない。今日は遅いから明日でもいいか?』
「お疲れ様です。大丈夫です。こちらこそ無理言ってすみません」
『話したいことってなんだ?仕事で何かあったか?』
「もうプライベートの時間ですよ。仕事の話は職場でしますので」
『ああ……。そうだったな』
聞こえる声からして相当疲れているようだった。
「……やっぱりまた今度にします」
『そう言うのは、なしだ。気になるから今にしてくれ』
疲れていてこんな重い話を聞かされて、嫌になるだろうか。
しかしモヤモヤした不安が隠せなくて、真面目な恋人に甘えてしまう。
「……今日、飯近さんから聞いたんです。後藤さんが他の課の人と付き合ってたこと。今はどうなのか分からないって……」