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恋人上司と秘密の甘い夜
第5章 秘密
「病気?」
「EBウイルスだ。知っているか?」
「イービー……?」
聞いたことのない名前に私は首を傾げた。
「キス病とも言われているものだ。他人の唾液によって感染する病気なんだが、俺には抗体がなかったようでな。
1ヶ月くらいに渡って、熱と腹痛や吐き気と首のリンパが腫れたりで苦しんだ。それから細菌を異常に気を付けるようになってしまったんだ」
「そんなことがあったんですか……」
「でも前の彼女には、こんな酷い潔癖症には付いていけないと振られた」
…………。
そういう事だったんだ。
「こんなことを言ったら、俺と付き合っていて藍紗に余計なプレッシャーを感じさせてしまうんじゃないかと思ってなかなか言えなかった」