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運命の人
第16章 本当の私
快楽だけを求めた後は、空しさだけが残った。。。

拓人に淫らに乱れた映像を、駿の部屋で見た

散々、罵倒されて終わった。。。

駿は、私をどうしたかったのか、未だにわからない

淫らに乱れるのは、軽蔑されることだと、初めて気づいた

次に出逢ったのが、樹だった

淫らな自分を封印した

1年後、樹と結婚した。。。

結婚式の日に、結婚式場で、榊家の人達に遭遇した

8年前のあの日、拓人は両親と結婚式場にいた

子供の七五三の写真撮影だと、お義母さんが話していたのを覚えている

健人は、いなかった。。。

あれから、まさか、また、拓人に逢うなんて思わなかった。。。

拓人に開発された体が疼く

健人に満足していたはずなのに。。。




ラブホテルのソファーでポツリポツリと話していく

健人は、黙って聞いていた

健人の1つ目のお願いは。。。




本当の美海が知りたい。。。





だった。。。


「本当の私を知ったら、幻滅したでしょう。。。?」


「ああ。。。」


「っ。。。」


やっぱりね。。。拓人のこと、淫らな自分、最低な自分。。。嫌いになるよね。。。


「まだ、好きなんだな。。。ってよくわかったよ。。。」


「え?何を言っているの?」


意味がわからない。。。


「兄貴が好きだろ。。。?」


「好きじゃないわ。。。」

健人を見る


「なら、誘われたら、ちゃんと拒めるか?」


私の頬を撫でながらキスしてくる


「っ。。。自信がない。。。かもしれない。。。」


「ほらな?」


「でも、健人が目を離さないでいてくれるでしょう。。。?」


「っ。。。ズルい返事。。。

でも、そんな美海が好きだよ。。。」


優しく唇が重なる


「同じように、抱いてやるよ。。。?

兄貴を考えられないくらいに、淫らにさせてやる。。。

俺で、上書きしてやるから。。。?




俺以外、心には入れるな。。。



体も心も俺のものだ。。。」


唇が激しく動いていく

服を脱がしていく手が荒々しい。。。

余裕がない健人に愛らしく感じる


「ふふっ。。。」


「っ。。。何。。。?余裕な顔してるんだよ?

今から泣かせまくるから、覚悟しろよ。。。?」

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