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運命の人
第2章 デート
開いている距離を縮めて近づいてくる

後退りしようとすると、ふいに、顎を捕まえられて唇が重なっていく

拒絶しようとする隙さえくれないキスは、頭の中がビリビリ痺れてくる

こんなに気持ちいいキスは、初めてだった

健人の舌が私の中で絡まり、一緒に抱きしめているみたいに感じていく


「ぅっんんっ。。。ぁぅっ。。。」


感じてしまい、声が漏れてしまう

気持ちいい。。。

夢中になってキスしていく自分は、自分じゃないみたいだ

唇が離れて、頬を捕まえて見てくる瞳から逃げられない


「美海。。。?名前、呼んで?」


「っ。。。健人さん。。。」


「さんは、いらない。。。呼んで?」


「ぅ。。。健人。。。っ」


再び唇が重なってキスしていく

もう、頭がクラクラしすぎて、何も考えられない

キスに夢中になっていると、手が服の上から胸を擦ってくる

手を捕まえて拒絶していくが力がかなわない


「ぁあっ。。。ダメっ。。。」


力一杯に押すと、ソファーに押し倒されていく

両手を捕まえて、耳に息をかけながら聞いてくる


「次は、覚悟して?って言ったよ?」


「ぁうっ。。。ダメっ」


「美海とキスすると、すごく気持ちいい。。。


美海も、感じてたよな?」


「はあっ。。。ダメっ」


「こんなに気持ちいいキスは、初めてだよ。。。?

美海。。。好きだよ。。。

ずっと見てた。。。

時々泣いてる顔、目が腫れてる顔、あまり笑ってない顔を見たら、諦められなくて。。。

俺は、そんな顔をさせたりしない

美海のひまわりみたいな笑顔を守りたい。。。」


「っ。。。ダメなの。。。許して。。。?」


真剣な目が私を見る

逃げられない。。。健人の瞳に、私が映っている

些細なことで、泣いたりしたら叱られるから、家では泣けない。。。

こっそり、誰もいない書庫で泣いていた

まさか、見られてたなんて。。。?

もう、誰の前でも泣いてはいけないと思っていたのに。。。

抑えていた涙がこぼれていく


「どうして、泣いてるの。。。?」


涙を吸い上げて、目に頬にキスしていく


「泣かないで。。。?」






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