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第19章 帰省ー2

海人を本家に迎えに行くと、ご機嫌な海人がいた

キャッキャッ笑う海人を抱き上げていくと、お義母さんが、どれだけいい子で自慢できたか話していく

晩ごはんの話になり、今日はお寿司を頼んであるから、取りに行ってほしいと言う

掃除して、布団まで干したせいか、泣き疲れたのも重なり、体は疲れていたので、晩ごはんを作らないことに安心した

健人の家に来てから、海人が近くにいないことが多かったせいか、私が抱っこしていると甘えるように顔を擦りよせてくる

健人が抱き上げようと、私から離そうとすると手が離れない


「パパじゃ、イヤだって？

ふふっ」


健人に笑いかけると、悔しそうに、海人の頬をつついて呼んでいる


「３人で、買い物とお寿司を取りに行くか。。。？

海人は離れなさそうだしな。。。？」


「わーいっ

海人も一緒だって？よかったねぇ？」


海人に話していくと、嬉しそうだ

やっぱり、家族は一緒がいいんだよ。。。

拓人も、お義姉さんも出かけていて子供達は寂しくないんだろうか。。。？

車に乗り、海人をチャイルドシートに乗せていく

車が動き出すと、すぐに海人は寝てしまった


「海人、寝ちゃったよ？」


運転している健人に話かけると、笑いながら車が止まる


「寝てるなら、俺が抱っこしても怒らないな

美海と同じで、寝たら、しばらくは起きないからな？」


「起きないのは、健人に似たんでしょう？

朝も起きなかったじゃない。。。？」


当たり前のような家族の会話があるというのは、幸せなことなんだろう。。。

二人きりだったら、拓人の話を追及して傷つけ合っていたかもしれない。。。

海人がいるから、会話も柔らかい。。。

スーパーで買い物して、お寿司を取りに行くと、ばったり、お母さんと会った


「美海？」


「お母さん、何で？」


「何言ってるのよ、うちもお寿司を予約してたの

ちゃんと、嫁をやっているんでしょうねぇ？」


「っ。。。やってるわよっ」


お母さんが、口やかましく言い出したので、海人を渡すと、すぐに口調が優しくなる


やっぱり、海人ってすごい。。。


「てか、家と健人の家って意外に近いのに、今まであんまり健人に会わなかったよね？」


健人を見ると、おでこを小突いてきた


「気づかなかったのは、美海だけだ」