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運命の人
第20章 帰省ー3
お義母さんに海人を預けて車に乗る

しばらく走り出すと、さっきまでの作り笑いが消えて、顔が怖い。。。

沈黙が続く車内が気まづい。。。

車が止まると、健人が私を見る


「美海が悪い。。。」


体が固まる私を見る


「何で黙ってた?」


「黙ってた。。。?」


「昨日の朝、兄貴と二人きりで仲良く朝食を作ってたんだろ?

二人きりでお互いを、さわりながら作ってたって聞いたんだけど?」


「ええ?誤解だよ?

海人をおぶってて、海人をさわってただけだよ?

拓人は、海人にちょっかいを出してただけだよ?

お義母さんも、すぐに来たから洗濯物を干しに行ったし。。。?」


「でも、美海、洗濯干すのを俺には拒んでたくせに、兄貴に抱きしめられてたじゃないか?」


「ええ?見てたの?

誤解だよ。。。?」


「何がどうなったら、抱きしめられることになるんだよ?」


健人が私を見る目が怖い。。。


「要するに、私を疑っているから信じられないってことだよね。。。?」


疑われても仕方ない私のくせに、完全にシロだと言える案件には強気になってしまう。。。

はぁ。。。私はズルい。。。


「洗濯物を干してほしくなかったのは、お義姉さんの下着が過激だからよ。。。

嫌だったの。。。」


健人の指が微かに動くのが見える


「抱きしめられたのは、本当だわ。。。」


「っ。。。」


「海人が泣いてたのを連れてきてくれたの

海人を抱っこして、かごを持ったらこけそうになって。。。

拓人が抱きよせてくれなかったら、海人ごと、転けてたわ。。。」


「美海。。。?」


下を向いたまま、自分の手を見つめていく


「帰りましょう。。。?

こんな話していても無駄だわ。。。

健人が私を信じられないなら、海人と実家に行くから、そうしましょう?」


健人を見ると、瞳が揺れている


「車、出して?」


「美海。。。」


「確かに疑われても仕方ないんだけど。。。

海人や皆の前では普通にしてほしかったわ。。。」


初めて怒った健人を見ると、私を見る


「美海。。。ごめん。。。」


「帰りましょう?」


腕を掴んで近づいてくる


「ごめん。。。これじゃ、ただの嫉妬だな。。。?」


「健人。。。?」


「兄貴に嫉妬してただけだ。。。」
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