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運命の人
第26章 心の行方
黙って頷くと、涙が流れていく
「っ。。。悪い女ですよね。。。
私も同じことしてます。。。」
心の内を話していく
「私、拒めなくて。。。
ずっと好きで、嫌いになれないから、ずっと好きなままで。。。
でも、旦那に知られてしまって。。。
今回だけはなかったことにしてやるって。。。
なかったことになんて、出来ないくせに
許してあげるなんて、出来ないくせに。。。
毎日、許してあげるって言われると、苦しくて
あの人にも会えない
ただ、会えないことが、こんなに苦しくなるなんて。。。」
詩織さんが、黙ってハンカチを出してくる
優しい匂い。。。
クラクラする
「どちらも、好きなの。。。
直樹も、誠も大切で
家族が大切で、何一つなくしたくない
私は1番わがままで、勝手な女だわ。。。
誠も、知っているの。。。」
「え?」
優しい誠さんの笑顔と声を思い出していく
「誠は、知っているのに、知らない顔している
知らない顔しているくせに、私を離さない
いっそのこと、罵倒してくれたら楽になれるのに、私が直樹とのことを認めることさえ許してくれないの。。。
私が誠から離れないことが、誠の望みだから。。。
私は、誠から離れてって言われるまで離れないことにした
美海ちゃんは、まだ戻れるんじゃないかな。。。?
旦那さんの所に。。。?
私みたいに、取り返しのつかないことをしてしまう前に、海人くんと旦那さんに気づいてあげて。。。?」
「取り返しのつかないこと。。。?」
詩織さんが直樹さんと陸くんが話しているのを見ている
「二人。。。横顔、似ている。。。」
口から漏れた言葉に、詩織さんの肩が震えた
「気づくのが遅すぎたの。。。
美海ちゃんの思っているとおりよ
二人は似ている
似ていて当然なの。。。
親子なの。。。」
悲し気に笑う詩織さんを見ていると、直樹さんが、こちらに手を振って出ていった
「帰ってしまいましたよ?
いいんですか?」
「いいの。。。
それよりも、美海ちゃんは時間、大丈夫?」
時計を見ると、もうすぐ健人に帰ると約束した時間だ
「続きは、次回にしましょう?」
「っ。。。悪い女ですよね。。。
私も同じことしてます。。。」
心の内を話していく
「私、拒めなくて。。。
ずっと好きで、嫌いになれないから、ずっと好きなままで。。。
でも、旦那に知られてしまって。。。
今回だけはなかったことにしてやるって。。。
なかったことになんて、出来ないくせに
許してあげるなんて、出来ないくせに。。。
毎日、許してあげるって言われると、苦しくて
あの人にも会えない
ただ、会えないことが、こんなに苦しくなるなんて。。。」
詩織さんが、黙ってハンカチを出してくる
優しい匂い。。。
クラクラする
「どちらも、好きなの。。。
直樹も、誠も大切で
家族が大切で、何一つなくしたくない
私は1番わがままで、勝手な女だわ。。。
誠も、知っているの。。。」
「え?」
優しい誠さんの笑顔と声を思い出していく
「誠は、知っているのに、知らない顔している
知らない顔しているくせに、私を離さない
いっそのこと、罵倒してくれたら楽になれるのに、私が直樹とのことを認めることさえ許してくれないの。。。
私が誠から離れないことが、誠の望みだから。。。
私は、誠から離れてって言われるまで離れないことにした
美海ちゃんは、まだ戻れるんじゃないかな。。。?
旦那さんの所に。。。?
私みたいに、取り返しのつかないことをしてしまう前に、海人くんと旦那さんに気づいてあげて。。。?」
「取り返しのつかないこと。。。?」
詩織さんが直樹さんと陸くんが話しているのを見ている
「二人。。。横顔、似ている。。。」
口から漏れた言葉に、詩織さんの肩が震えた
「気づくのが遅すぎたの。。。
美海ちゃんの思っているとおりよ
二人は似ている
似ていて当然なの。。。
親子なの。。。」
悲し気に笑う詩織さんを見ていると、直樹さんが、こちらに手を振って出ていった
「帰ってしまいましたよ?
いいんですか?」
「いいの。。。
それよりも、美海ちゃんは時間、大丈夫?」
時計を見ると、もうすぐ健人に帰ると約束した時間だ
「続きは、次回にしましょう?」