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第29章 言葉

「蕩けそう。。。になる。。。

そもそも、嫌いな人とはセックスしないじゃない？

だから、好きなのよ、きっと。。。

嫌いになれたら、嫌いになれたで苦しいわね。。。」


「蕩けそう。。。ですか？

私にはわからないかも。。。」


ビールを流しこんでいくと、体が熱くなる


「美海ちゃんは健人くんとは、どう？」


「どう？って言われても。。。

たっくんとするのよりは好きかな。。。？」


「美海ちゃんも、感じられるようになるわよ。。。

私も最近までは、蕩けそうにまでは感じたことなかったし。。。」


「旦那さん。。。誠さんとはどうなんですか？

こないだ、車でのを見てしまって。。。

すごく手慣れた感じでしたよね？」


私が、詩織さんを見るとグラスにビールを入れていく


「ふふっ。。。

誠とするのが、１番幸せに感じるセックスね。。。

愛されてるのを体中に感じられて、幸せなんだなあって感じる。。。」


グラスを口に運んでいると、玄関の音が聞こえた


「ふふっ。。。

やっぱりねぇ。。。」


「え？」


「さっきも音がしたんだけど、多分、誠が健人くんを連れてきたんじゃないかな。。。？

酔ってる二人の会話を聞いてたんでしょう。。。

はぁっ。。。そういう真面目な所、キライ。。。」


ドアが開いて、誠さんと健人が入ってきた

詩織さんの頭を小突いて、隣に座るのが見える


「おい？

何がキライだよ？

朝から飲んで？美海ちゃんが困っているよ。。。？」


「ふふっ。。。まこちゃんは正しいっ。。。

いつも、正しくて、間違いだらけの私とは違う。。。

いいじゃないの？

たまには、間違いだらけで、朝から飲んで忘れられたら、気持ちいいよ？」


健人が私の隣に座ると、私のグラスを取り上げていく


「げ。。。こんなに飲んだの？」


机の上の缶のタワーに、驚いている


「ふふっ。。。健人くんも真面目なんだねぇ？

だから、美海ちゃんは、いつも、泣きそうな顔してるんだよ。。。？

もっと、バカなことしてみたら、楽になれるよ？」


ふらふらな足取りで、グラスを取ると、健人に渡していく


「詩織？健人くんにまで飲ませるなよ。。。？」


「まこちゃんは、仕事に戻る？」


「はぁっ。。。戻らないよ？」