パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 言葉

「俺、飲みます」


「え？」


驚いている私と誠さんを他所に、詩織さんは笑う


「いいじゃん？

まこちゃん、ビールっ？」


誠さんが、頭を抱えている


「わかった。。。買ってくる

美海ちゃんも、付き合って？」


注がれたビールを一気に飲んでいく健人を見る


「買ってこいよ。。。？」


財布を渡してくる健人を見る


「美海ちゃん、たあくさん買ってきてね？」


二人に追い出されるように家を出た

気まづい空気で車が動いていく


「ごめん。。。？詩織が困らせたよな。。。」


運転しながら誠さんが話かけてくる


「いえ。。。私が、相談に来たので。。。

詩織さん、私にまっすぐに言ってくれるので。。。

つい、甘えてしまって。。。」


誠さんがクスクス笑う


「詩織が甘えるんじゃなくて？

よっぽど、美海ちゃんが気になるんだな。。。」


クスクス笑う誠さんを見ると、嬉しそうだ

車がコンビニで停まると、降りていく


「待ってて？すぐに、買ってくる」


「私も行きますっ」


「朝からお酒臭いと、見られるよ？

待ってて？」


「う。。。はい。。。」


コンビニに入っていく誠さんを見る


「詩織さんは、幸せだよなぁ。。。

誠さんは大人だし。。。」


視界の端に拓人が見えた

私に気づいて、怒った顔で近づいてくる


「みぃ？何してるんだよ。。。？

アイツ、誰？」


「え？たっくん。。。？」


「お前。。。酔ってる？」


怒った顔の拓人が私を見る

コンビニの中で、誠さんが買い物しているのが見える


「知り合いなの。。。

ちょっと飲んでて、買い出しにきただけよ。。。？

拓人には関係ないっ。。。」


怒った顔してるのが、責められているようで苦しい


「はぁっ。。。健人は？」


「一緒に飲んでる。。。よ。。。？

買い出しに行けって、ほら？」


健人の財布を見せると、ため息をついている

いつの間にか、車に乗る誠さんが拓人を見た


「知り合い？」


「あー。。。はい。。。健人のお兄さんです。。。」


クスクス笑いながら、エンジンをかけていく


「噂のたっくんだ？」


「え？」


拓人が驚いた隙に、車は動き出して行く

サイドミラーから見た拓人は驚いたままの顔だった