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運命の人
第29章 言葉
車が動き出すと、公園で停まる


「少し話しない?」


優しそうな誠さんが窓を開けて、たばこを吸いだしていく


「俺は昔、好きな女を兄貴にとられたんだよね。。。

だから、健人くんの気持ちはわかる。。。

俺はその人以上に好きな人に出逢えたけど、健人くんはずっと美海ちゃんを想ってたんだよね。。。?

それなのに。。。まだ忘れられない?」


心がズキンとする


「忘れられない。。。わけじゃないです

前の旦那と生活している時は思い出したりすることさえなかった

健人と結婚して、あの人に会う機会が増えて。。。

想い出さされたって感じです。。。」


「俺は好きな人を兄貴にとられて、アイツにとられた

しかも、詩織までとられそうなんだよ。。。?

詩織はアイツが忘れられない。。。

忘れられないのは覚悟してた

美海ちゃんと同じで想い出さされてるのかもな。。。?

そう想っている男の気持ちは考えてはくれない。。。んだろうな。。。美海ちゃんも、詩織も。。。?」


心がズキンズキン痛む。。。


「私。。。どうしたらいいのかわからない。。。

健人は、私が望めば抱きしめてくれる

でも、拓人のことは許してくれない

上手くいかないの。。。」


わぁっと泣きながら誠さんを見ると、頭をポンポンしてくれる


「大切なものを、両手に数えてごらん?

片手に数えきれるくらいに優先順番を決めて?」


私の大切なもの。。。?


1 海人

何より大切なものは海人だ

順番に考えていく

1番大切な海人を中心に考えているのに気づく

泣きながら誠さんを見ると、優しく笑っている


「わかった。。。?」


「っ。。。はい。。。」


私が1番大切な海人を失いたくない

1番大切な海人を失わないために、必要な。。。

手のひらに握られるのは。。。


健人。。。


健人がいないと、幸せになれない。。。


拓人は必要ない。。。





「みぃ。。。?」





拓人の呼ぶ声が頭に響く



「っ。。。たっくん。。。


好き。。。好き。。。でも、ダメ。。。」


苦しくなり、泣き出してしまう

誠さんが優しく髪を撫でてくれる


「無理に忘れなくていい。。。

健人くんをもっと好きになればいいよ。。。?

過ちはしたらダメだ」


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