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運命の人
第30章 夏祭り
「美海、こっち」

健人が私を引っ張っていく


「海人は?ベビーカーに乗せる?」


健人を見ると、肩車された海人が暴れている


「そうだな

途中で疲れたら、母さんが連れて帰るらしいし」


ベビーカーを出すが、肩車から降りたがらない海人ははしゃいでいる

仕方なく、空のベビーカーをひいていく

近所の人達に挨拶しながら歩いていく

両手で、海人を支えながら私を見る健人は、時々止まって待っている

しばらく歩いていくと、少し眠そうな海人をベビーカーに乗せた

お義母さんと、お義父さんが嬉しそうにベビーカーをひいて行った


「途中で、連れて帰るから大丈夫よ?

たまには、二人で楽しんできてね?」


お義母さん達は、あっという間に人混みに入って行った


「健人っ?」


不意に後ろから名前を呼ばれて、健人が振り向くと、かわいらしい女の子が近づいてきた


「健人っ?ひどいよ?

一方的に電話だけで別れて、連絡つかなくなるし。。。

しかも、結婚してるなんて。。。本当に?」


健人の浴衣を引っ張る


「誰?」


なるべく笑顔で聞くと、健人が手を握ってくる


「気にするな?

ただの元彼女だ。。。

美海と付き合う前の女だ

話はない。。。」


握っていた手を離されて彼女が割り込んでくる


「ひどいよ?」


おみこしが近づいてきて、人混みに飲まれていく

離した手が遠い。。。

健人に手を伸ばしたが、健人は見えなくなった


「こっち。。。」


不意に肩を抱かれて、人混みから逃げて端に行く


「みぃ、大丈夫?」


優しく肩を抱いてくれる拓人を見る


「っ。。。大丈夫。。。

健人、先に行っちゃった。。。」


肩を抱かれたまま、神社の端に連れて行かれる

抱きしめて、キスしてくる

強引なキス。。。

心がぐちゃぐちゃな私はキスに溺れていく


「みぃ。。。ここ。。。覚えてる?」


昔、お祭りから抜け出してキスした場所だ


「っ。。。忘れた。。。」


クスクス笑いながら、抱きしめてくる


「覚えてるんだ?



浴衣、似合うよ?



あの日の浴衣と同じだろ?」


「え?」


「最後に一緒に行った日の浴衣と同じ水色。。。

同じ浴衣をお母さんに頼んだんだ。。。」


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