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運命の人
第34章 きっかけ
「もうっ

髪がくしゃくしゃになるじゃないですかっ

やめてくださいっ」


じゃれあうように触られても、ドクンドクンと、心臓がうるさい


「みーちゃん、受付終わったらモニターの方に来いよ?」


私から離れて歩き出す館長を睨むと私の方は見ていない


「もうっ

なんなのよっ。。。」


赤くなっているだろう顔を隠すように髪を手で直していく

視線の先の健人が、館長に近づいていくのが見える


「こんにちは、館長さん?」


「よお?また来たのか?」


話しかけた健人に笑顔で応えている館長がいる


「新しい受付の人、入ったんですね?

前の人はどうしたんですか?」


「子育てが忙しいらしくて、日数減らしたんだよ」


「へぇ?そうなんだ

館長さん?みーちゃんって呼んでましたけど?」


健人の探るような言葉にハラハラする


「あーアイツ、猫みたいな名前で呼びにくいからな?

何、健人はあーいうのがタイプ?」


館長が健人をからかうように笑っている


「そうですね?

俺の奥さん、あまりいじめないでくださいね?」


余裕のある笑いで館長を見る健人が怖い


「げ。。。

健人の奥さん?」


館長が私を見る

うんうんと、頷いて見ると館長が私の方に近づいてくる


「早く言えっ

バカっ」


髪をくしゃくしゃにしてくる


「もうっ。。。やめてくださいっ

聞かれてないじゃないですかぁ?」


せっかく直した髪をくしゃくしゃにされて、むくれてしまう

館長が健人に近づいて行くと笑って話していく




「かごに閉じ込めとくのはやめたのか。。。?」




「ええ。。。

少しは自由に翔ばせてみようと。。。

だから、手を出さないで下さいね?

かわいい奥さんにチクリますよ?」


健人は館長の奥さんを知っているようだ


「ばあか。。。うちの奥さんが1番だよ

怖いからな?」


手をヒラヒラしながら歩いていった

チラチラと横目で見ながら、受付にくる親子連れにチケットを渡していた


健人と館長って知り合いなんだ。。。?

プラネタリウムで働くのを反対しなかったのは、知り合いだから?


わからない。。。


健人の視線を感じる


考えるのをやめて、受付業務をこなすことに集中していくことにした

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