パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第34章 きっかけ

平日のプラネタリウムなんて、あまりお客様はいないと思っていたが、意外にも人がたくさんいた

受付終了の看板を出してモニターの部屋に入って行くと、開場したお客様が見えた

健人を探すと、すでに空を見ていた

あの視線の先にデザインや模型があるんだろうか。。。？

不意に後ろから手を引かれて耳元で声だけが聞こえる


「おそいっ」


「すみません。。。」


小声で謝ると紙とマイクを渡された


「案内放送読んで」


「え？

無理っ 無理っ。。。」


「助手だろ？

仕事辞める。。。？」


「っ。。。」


館長を睨むと、暗がりの中で笑っているのがわかる




「いいの？

かごから出してもらえたのに。。。？

また、閉じ込められたい？」





「え。。。？」


館長を見ると、髪を優しく撫でてくる


「みーちゃんなら出来るよ？

大丈夫。。。」


思っていなかった優しい声だけに驚いた

館長を見ると、暗がりでわからないが優しく撫でてくる髪が頭が熱い


「ほら、頑張れっ」


背中を押されて、ステージに押されて行く

言われるがままに、紙を見て読んでいく

ステージから降りた瞬間、夜空が広がっていく

館長の声が聞こえて星の説明が始まった

モニターの部屋に入って行くと館長がマイクに話している

モニターを見ながら話している館長を見る

隣のいすに座ると、暗がりの中で館長が私を見ながらマイクに話していく

音声に切り替わると、私の頭をポンポンしてくる


「頑張ったな。。。？」


子供みたいに褒められて、嬉しいと感じてしまう私はバカだなあと思う

頭の上からさわられた手が熱い


「っ。。。」


不意に顎を捕まれて私を見る館長を見る


「だから、誘うなっ。。。？」


ふわりと抱きしめられてドキドキする

恋じゃない。。。

体が求めているだけ。。。

だから、キスだけはしない

キスしてしまったら、恋と勘違いしてしまいそうだから。。。


さわってほしい。。。


そんなことを思うなんて。。。

痴女と変わらないじゃない。。。

出逢ったばかりの失礼なヤツに。。。

認めたくない。。。