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運命の人
第34章 きっかけ

光が広がり、夜空が消えた
夢から覚めたみたいな空をぼーっと見ていると、館長が私を引っ張っていく
「みーちゃん、こっち。。。」
来場者が全て出たのを確認すると事務所に引っ張っていく
「ちょっと。。。?待って?
そんなに早く走れませんっ」
ドアが開いた瞬間、体のバランスが崩れてこけそうになる
「だから、こけるなよっ?」
抱きしめられた形でソファーに転がっていく
「もうっ
引っ張るからでしょ?」
目が合うと二人で笑い出してしまう
なぜだかわからないが、笑ってしまう
体を起こしていくと、後ろから手を引かれて抱きしめられていく
顔が見えない分、不安になる
「少しだけ。。。聞いて?」
館長の優しい声だけが耳元で聞こえる
「俺、初めてなんだよ。。。
いつも、こんなに女に軽いわけじゃない。。。
みーちゃんに初めて触れた瞬間、心臓が鷲掴みにされたみたいに感じて。。。
近くにいるだけでドキドキしたのも
まだ半日しか一緒にいないのに、ずっと一緒にいたみたいに感じたのも
ずっと触れていたいって思ったのも
君が初めてだ。。。」
腰に回された手が震えている
手を重ねて体重を預けていく
認めたくないが、私も同じだった
初めて会ったばかりなのに。。。
心臓が鷲掴みにされたみたいにドクリドクリと鳴る
「私も。。。
同じです。。。
好きとかじゃないの
でも、離れたくなくて。。。
触れたくて、さわってほしいと思うなんて。。。
私も変なのかな。。。?」
ギュッと抱きしめられていくのがわかる
「っ。。。」
「っ。。。」
「どうして。。。?
健人の奥さんだって、黙ってた。。。?」
「聞かれてないじゃないですか?」
「健人は弟みたいに、可愛がってきたんだ
健人を裏切るなんて出来ない
噂の奥さんがみーちゃんだったなんて。。。
聞いてないよ?」
「だから、聞かれてないじゃないですか?
弟だと、傷つけたくない?」
拓人が頭に浮かんできた
なるほどね。。。
健人は、館長が弟みたいに可愛がっている自分は裏切らない自信があったんだ
本当の兄には裏切られたのに。。。
他人の兄は裏切らないって思ったのね。。。
「健人は裏切れない」
夢から覚めたみたいな空をぼーっと見ていると、館長が私を引っ張っていく
「みーちゃん、こっち。。。」
来場者が全て出たのを確認すると事務所に引っ張っていく
「ちょっと。。。?待って?
そんなに早く走れませんっ」
ドアが開いた瞬間、体のバランスが崩れてこけそうになる
「だから、こけるなよっ?」
抱きしめられた形でソファーに転がっていく
「もうっ
引っ張るからでしょ?」
目が合うと二人で笑い出してしまう
なぜだかわからないが、笑ってしまう
体を起こしていくと、後ろから手を引かれて抱きしめられていく
顔が見えない分、不安になる
「少しだけ。。。聞いて?」
館長の優しい声だけが耳元で聞こえる
「俺、初めてなんだよ。。。
いつも、こんなに女に軽いわけじゃない。。。
みーちゃんに初めて触れた瞬間、心臓が鷲掴みにされたみたいに感じて。。。
近くにいるだけでドキドキしたのも
まだ半日しか一緒にいないのに、ずっと一緒にいたみたいに感じたのも
ずっと触れていたいって思ったのも
君が初めてだ。。。」
腰に回された手が震えている
手を重ねて体重を預けていく
認めたくないが、私も同じだった
初めて会ったばかりなのに。。。
心臓が鷲掴みにされたみたいにドクリドクリと鳴る
「私も。。。
同じです。。。
好きとかじゃないの
でも、離れたくなくて。。。
触れたくて、さわってほしいと思うなんて。。。
私も変なのかな。。。?」
ギュッと抱きしめられていくのがわかる
「っ。。。」
「っ。。。」
「どうして。。。?
健人の奥さんだって、黙ってた。。。?」
「聞かれてないじゃないですか?」
「健人は弟みたいに、可愛がってきたんだ
健人を裏切るなんて出来ない
噂の奥さんがみーちゃんだったなんて。。。
聞いてないよ?」
「だから、聞かれてないじゃないですか?
弟だと、傷つけたくない?」
拓人が頭に浮かんできた
なるほどね。。。
健人は、館長が弟みたいに可愛がっている自分は裏切らない自信があったんだ
本当の兄には裏切られたのに。。。
他人の兄は裏切らないって思ったのね。。。
「健人は裏切れない」

