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第36章 星見会

館長が私のおでこをデコぴんしてきた


「イッタ。。。っ。。。」


館長を睨むと小声で話してくる


「健人。。。睨んでる。。。

あれは怖いな。。。？

うちの奥さんもチラチラ見てるし。。。

健人とバスに乗るの交代してこいよ？」


「え？イヤ」


更にデコぴんしてくる

痛いのを我慢して睨むと笑う


「みんなママと一緒なんだから海人くんもママと一緒がいいだろ？



心配しなくても、夜は一緒だろう。。。？」


いじわるな目に引き込まれていく


「っ。。。何か悔しいっ」


「ん？」


優しくデコぴんした所を擦ってくる


「っ。。。

ズルい。。。


私ばっかり好きみたい。。。」


最後は声にならない。。。


「っ。。。ばあか。。。」


またデコぴんしてくる


「さっさと交代してこいっ？」


「もうっ。。。わかったわよっ」


背中を向けると囁いてくる言葉に顔が赤くなるのがわかる


「俺の方が好きなんだけどな。。。？」


修二はズルい。。。

ちゃんと欲しい言葉もくれる


無視して走り出して、真っ赤な顔をごまかしていく

健人に近づいていくと驚いた顔をしている


「館長が健人と交代してこいって言うから。。。？

健人は館長と車で行って？

みんなママと一緒なんだから海人がかわいそうだから。。。？って

いい？」


「ふーん？

吉川さんらしいな。。。？

そうだな。。。

海人も美海と一緒の方がいいだろう。。。」


じゃあなと頭をポンポンしていく

館長の車に乗る健人を見ながら、本当は私が乗りたかった助手席を見た

バスに乗ると、嬉しそうな海人がいる

海人を見ると、この選択は正しかったと思わされる



さて、館長の奥さんはどの人だろう。。。？



海人の周りには男の子の友達とママばかりいる

確か女の子って聞いてたから近くにはいないのだろう

田中さんを探すと、女の子のママ達と楽しそうに笑っている


後で田中さんに教えてもらおう。。。


バスに揺られながら、ママ達の質問責めにあっていた

健人は人気なようで、イケメンなのが羨ましいとキャアキャア騒ぐママ達に圧倒される


私と交代していなかったら、健人は質問責めだったんだろうな。。。と思うと苦笑いしてしまった