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運命の人
第1章 出逢い
翌日、いつも通りに仕事に行く

結婚しても、変わらない日常だ

私は図書館で働いている

結婚前は、イベント会社の事務をしていた

寿退社したくて、やめた

主婦だけに、たいくつになり、今の仕事を始めた

パートなので、気楽で自由がきく

大好きな本に囲まれて、幸せだ

いつものように、返却された本を戻していく

薄暗い書庫は、静かで凛とした空気がある


あと、少し。。。


手が届きそうで届かない距離の棚に背伸びしている


っ。。。やっぱり無理か。。。

踏み台、とりに行くしかないわね。。。


1冊だけなのに、届かなくて、踏み台を持ってくるのがめんどい。。。

もう1回だけ。。。と手を伸ばしていくと本が取り上げられて、影ができた


ここで、いいの?


振り返ると、逆光で顔が見えない

長くてきれいな指が見える


「どこ?」


ふわりと体が浮いた


ええっ?


腰を持ち上げてきたのだ

顔が真っ赤になるのがわかる

突然の出来事に頭がクラクラする

同じ高さで引き寄せられると、ようやく目が合う


かっこいい。。。

若いよね。。。


「いい匂いがする。。。」


首筋をクンクン匂いを嗅いでくる


ぁっ。。。イヤ。。。


クスリと笑いながら、聞いてくる


「本、どこにしまうの?」


「うっ。。。ココです。。。」


震える手で、本を入れていく

体が元の地上に戻ると、上から見下ろす彼を見た


「お礼は?」


「っ。。。ありがとうございます」


「じゃあね?」


クスクス笑いながら、出て行く背中にドキドキした

こんなこと、あるの?

漫画みたいな出来事にキュンキュンする

久しぶりに感じるドキドキは、ヤバい。。。

あの人も、いい匂いだったな。。。

私ってば、何考えてるんだろう。。。

結婚してるんだから、期待するだけ無駄なのに。。。

はあっ。。。また、逢えるかな。。。?

出て行った扉に念じてみる


戻って来て。。。?

もう少しだけでいいから、ドキドキしたい。。。


開いても、違う人が入ってくる扉を見つめていた

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