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運命の人
第8章 離婚
腕が押さえつけられて、痛い。。。

口に出した言葉は取り消せない。。。


「何で。。。っ。。。?」


「私達、もう無理だよ。。。」


樹の目から涙が流れていくのが見える


「何で。。。?泣くの?」


叩かれて痛くて泣いていた涙は枯れて、泣いている樹を見る


「いちいち、泣くこと?」


今まで、言われて傷ついた言葉を樹にぶつけていく


「美海。。。?」


「あんたが、いつも私に言ってたんじゃないっ

泣いたら鬱陶しいって」


一度口に出した言葉は止まらなくなる

別に、樹がキライなわけじゃない

ただ、思っていた結婚生活と違った

子供も出来ない

寂しくて傷つけられて傷が治らなくなった

傷を癒してくれたのが健人だった


「いつからだ?

いつから、付き合ってる?」


「付き合ってないよ。。。

ただ、好きなだけ。。。」


「美海は、離婚したいの?」


「わからないわ。。。

でも、私達はもう無理だよ。。。」


「お前はズルいな。。。?

離婚を決めることさえ、俺にさせるんだ?

自分は傷つかないように。。。?」


「そうよ。。。傷つけられてきたんだから、最後は傷つけてやるって、ずっと思ってた。。。」


「美海。。。」


悲しげに私を見る樹は、今までに見たことないくらい、傷ついた顔をしている

そんな目で見たら、心が揺らぐじゃない。。。


「子供も、いないんだし、お互いにやり直しできると思うよ。。。」


「お前が子供を欲しがらなかっただけだろ?」


「何を言っているの。。。?

私は病院にも通ったし、検査も受けたわ

何もしなかった、あなたとは違う

病院にも行って欲しいって言ったら、なんて言ったか、忘れたの?

原因があるとするなら、女の方に決まってるって。。。

まさか、忘れたわけじゃないでしょう?

ものすごく、傷ついたんだからっ」


今まで、我慢していた言葉が止まらなくなる

もう、止めなくてはいけない。。。

頭ではわかっているのに、口が止まらない

樹を睨むと、手を離していく


「美海は、俺と結婚して後悔してるんだ。。。?

楽しい時もあったよね。。。?

どうして。。。っ。。。」
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