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第12章 新しい家族

健人の実家につくと、ドキドキしながら迎えられた

リビングに通されて健人と座る

久しぶりに会う両親は、あまり変わらなかった

優しく私を見る


「でも、まさか美海ちゃんが健人のお嫁さんになるなんて思わなかったわー」


意外にも、私を受け入れていく両親に驚いた

四人で話していると、健人が机の下で手を握っていく

いたずらっ子みたいに、私を見ながら笑う

結婚式はいつにするのか、今日は泊まって行くのか、会話は弾んだ

突然、扉が開いて子供が入ってくる


「けんとー？あそぼー？」


抱きついてくる男の子が、私を見る


「けんとの彼女？」


「そうだよ、ママとパパはどうした？」


二人が会話していく


「兄貴の子供で、下の子だよ。。。？

佑樹って言うんだ。。。」


私に佑樹くんが笑いかけてくる

あまり、拓人に似てないな。。。お母さん似かな？


「すみません。。。」


きれいな声がして、見上げると佑樹くんが健人から離れていく


「ママー」


この人が拓人の奥さんなんだ。。。

心がズキッとする

この声。。。聞いたことがある。。。

確かに覚えている

別れる時に聞いた２番目の女だ。。。

１番目を出し抜いて、奥さんになったんだ。。。


「亜美、佑樹と二階に行ってろ。。。？」


懐かしい声が聞こえた

亜美と呼ばれた奥さんと、佑樹くんがいなくなると、拓人が入ってきた

私を見ると固まっていく

無邪気な健人のお母さんの声が聞こえる


「拓人、驚いたでしょう？

私達も、びっくりしちゃったっ

あんた達、似たもの兄弟なんだからっ？」


両親の笑い声が聞こえる

固まったままの拓人が私に口を開いていく


「っ。。。何で。。。？美海。。。？」


健人が手をギュッと握っていく


「お前、結婚したんじゃなかった？

何で、健人と。。。？」


「離婚したの。。。」


真っ直ぐに拓人を見る

心がドキドキした

まだ、忘れていない。。。実感してしまう。。。

健人が私の腰を引き寄せていく


「俺、ずっと美海が好きだったんだ。。。

小学生の時からずっと。。。

偶然に再会して、旦那から奪った。。。

美海と、結婚する。。。

いいよな、兄貴？」


みんなが拓人を見る


「いいも悪いも、俺には言えないだろ。。。？」