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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
『でも、2日休んだだけで学校も騒ぎすぎよねぇ。』
『美海、誰にも言うなよ?』
『う、うん。』
寛都が周りを気にして見渡し、美海の耳に顔を近づけた。
『城山、俺らが一緒に飯食った日の放課後から、ずっと家に帰ってないらしくて、親から学校に居場所を知る人がいないかって、連絡が入ったらしいんだよ。
だから、学校も必死で探してるらしい。』
美海は寛都の顔が近くて頬を染めていたが、話の内容に驚いて、思わず寛都の方を向く。
今度は寛都が驚いて、慌てて顔を背ける始末だ。