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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第4章 4月3日
「ああっ…気持ちいいよ…
でも何か足りないんだよ…
M。」
Mとはバーチャル彼女に優翔がつけた名前だ。
体を変えられながらMが妖しいポーズを取り、優翔に何か話しかけているが、優翔は既にヘッドフォン型のバーチャル装置を着けているので、話の内容はわからない。
俺は、優翔のパソコンをジャックするか、タブレットを服用すれば、優翔より身近にバーチャル出来るが、それをする価値すらない。
何故、こんな非生産的な人物を管理しなければならないのだろうか…
意味すら見出だせない。
後は映像を早送りして、優翔がまたリピートの1日を送ったことをさっと流し見した。
優翔が達した時にカバンから小さなタブレットケースを取り出す。