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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第6章 世界観とキャラクター

さて、こうした努力は無駄だったのかどうか?
……無駄ではありませんでした。

私の投稿作品のうち、評価を頂いたのは二作品。

『パラダイスパレスの淫らな晩餐』
『透明犯罪捜査官 美荻野凜々香の非日常』

これらの作品に対して、3つのポイントが評価されたのですが、そのひとつめは……



「弊社のカラーにとてもマッチした作品を書ける方だと思いました」



ということでした。


注目して頂きたいのは「書ける方」という部分です。


私はこのコメントを見て目からウロコが落ちる思いでした。

ぐわっ――なんでこんなことに気づかなかったんだろう……と。

クイズにはしないよ^^
このまま一気に結論いくよー!



応募者がちゃんと「意識して書いている」=マグレでもなんでもなく、仕事を依頼したら「書ける方」であると――それが伝わった結果の「書ける方」という評価。

「発注したらそれに対応できる相手」というイメージを編集者が持てること。

何が評価されてたって「作品」じゃねーんじゃん!

つまり原稿の応募とは「作品」ではなく「作者」を売り込む行為――考えもしていなかった……そうハッとさせられました。
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